今日は夫の会社の駅伝大会。
昨年まで選手として出場していた夫だが、
今年は膝痛が気になるのでパスし、応援側に。
朝、夫を駅まで送ろうとした矢先、
「ちょっと待って!・・・・定期が・・・」と、
あちこち探しだす。
「ない・・・おかしいな・・・・いつもコートのポケットに入れてるのに・・・」
夫の顔が険しくなる。
かばんの中、ジャケットのポケット、机の引き出し・・・・一緒に探してみたが、見つからない。
「落としたのかも知れない・・・・」
そ・そんなあ
通勤区間が長いので、定期代の金額は半年分で約12万円。
あと2カ月残っている。
もっ・たい・ない
一瞬出かかった一言を飲み込み、
穏やかに
「バタバタ探すより、自分の行動を冷静に思いだしてみて・・・」と声をかける。
30分ほど探したが見つからない。
「いいよ、今日は行かない・・・」と言って、しおれたまま2階へあがって行った。
しおれた夫・・・かなり落ち込んでいそう・・・なんだか気の毒
今日明日は、定期のことには触れず、そっとしておこう
そんなことを思いながら私は糸紡ぎを始めた。
しばらくして、夫が降りてきた。
満面の笑顔で
「ごめん、皮ジャンの内ポケットに入れてたよ。」
さっきからずっと着ていた皮ジャン
んも~、まったく~。
夫は、気を取り直して出かけて行った。
駅までの車の中で
「やっぱり脳は確実に老化してるよね」
「うん」
1時間後携帯が鳴った。
夫から。
「財布を忘れた。やっぱり帰る」
ああ、なんてこった。
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