控えめなふれあい

F駅を出たら、母がお手伝いのNさんとともに、迎えに来てくれていた。
 
そのまま3人で、父の病院へ直行。
 
母が父に会うのは2週間ぶりだと言う。
 
母が「ほらYUKOちゃんが来たよ」と父に話しかける。
 
父は母の方へ顔を向けた。
 
・・・あっ、声はわかるんだ。
 
しかし、父はじっと母の顔を見たままで、こっちを向かない。
 
・・・私のことはわからないんだ・・・
  
・・・でも、いいよ、いいよ。いろいろわかっちゃうと寂しかったり悲しかったり、お互いつらくなるもんね。
 
あるがままを受け入れよう。
 
母が父の胸元に手をやる。
 
控えめなふれあい
 
「また来るねって言うとおじいちゃん泣くから、言わないで帰ろうね」と母。
 
私は心の中で「また来るね」と言いながら、黙って部屋を出た。
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控えめなふれあい」への3件のフィードバック

  1. おかあさんをYukoさんだと思っているわけではない?受け入れる・・・・私もその言葉が今とても重くひしひしと感じるよ。

  2. 受け入れる・・・と言っても、それは自分にとって都合のいいように解釈してるだけなのかも知れない。父の暖かい手をさすり、母の肩を揉む・・・今回もたったそれだけのことしかしてあげられなかったけど、「それでいいの」と思うようにしてる。

  3. そうだね、私も今母のところに行ってきたよ。背中を掻いて大好物のモナカアイスを持っていったよ。まだ意思の疎通ができるってことは幸せだよね。

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