課外授業

毎回お母さんに車で送り迎えしてもらっているMちゃんに、

先月のある日、「お母さんも大変でしょ? Mちゃんが自転車で来ればいいんじゃない?」と言ってみた。

「だって、乗れないもん」

すべてにおいて経験不足のMちゃんは何事にも自信が持てない。 だから新しいことにも自分から手をつけようとしない。これではいつまでたっても独り立ちできない。 

「じゃあ、練習しよう!  手伝ってあげるから、今度の休日の朝8時、総合公園集合ね。」

朝の苦手なMちゃん、果たして来るだろうか・・・と半信半疑だったが、その朝、自転車をお父さんの車に乗っけてもらってやってきた。

「じゃあ、まずは両足で地面を蹴りながら・・・」と言ってる間に、自転車にまたがった彼女、スイスイ走り出した。

やだ! 乗ってる!

「な~んだ、Mちゃん、乗れるじゃないの。」

「うん、でも道が怖いから、乗れないの。」

「そうか、じゃあ、道路を走る練習をすればいいのね。」

大きい公園の外を一回りした後、Mちゃんの家までゆっくり30分かけて自転車で走った。

一旦停止、両サイド確認、歩行者に注意、車にも注意・・・後ろから付いてくるMちゃんに大声で注意を与えながら走った。  

あれから、1カ月。 Mちゃんは自転車で我が家へ来るようになった。 課外授業第1回目は成功。

さて、昨日のこと。 

数学の問題を解きながら、

「あのさ、Tさんケーキ作ったことある?」とMちゃんに聞かれた。

「うん、昔よく作ったよ。」

「私、そういうの全然やったことないんだけど・・・作ってみたい。」

おっ、意欲が出てきたぞ。

「いいよ、いいよ。」  

早速、お菓子の本を見せる。

「初めてだから、まずは簡単なクッキーにしようね。じゃあ、次回は数学とクッキー作りよ。」  課外授業2回目が決まった。 Mちゃん、笑顔。

勉強が終わるのはいつも5時半。外は真っ暗だ。

夜道が少し心配で、途中までMちゃんを送った。 

「じゃあ、またね。」

「うん、またね」

いい循環ができてきたようだ。

課外授業」への2件のフィードバック

  1. 人のこころをつかむ。
    頑なな人のこころをやさしく時間をかけてほどいていく。
    決して強制ではなくて、じっくり待つ。

    選ばれた人にしかできないこと。
    Yukoさんだからできること。

    • 確かに「じっくり待つ」「じっくり向き合う」ことは大切よね。

      子育てって決して難しいことじゃないんだけど、本人・親・社会(周りの人々)の関係がうまくかみ合わないとだめだと思う。

      そういう意味では、最近これがかみ合ってきてるってこと。

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