繋がり

昨年秋、平塚市合唱連盟では特別事業として「こども合唱教室」を立ち上げた。これはこどもの合唱人口が減っている事への危機感から生まれた事業で、小さなステップではあるけれど我々大人の期待は大きい。

合唱連盟の加盟団体や学校・図書館・公民館などにチラシを配布した結果、10人余りの子供たちが集まってくれた。

練習は月2回土曜日の午後の2時間。熱心な指導者(私の所属する団の指導者でもあるK先生)のお蔭で、スタートしてわずか半年しか経っていなかったけれど、3月の合唱祭では立派に演奏を披露することができた。

ところで、この合唱教室に入ってくれたこどもたちの中にkanoちゃんという女の子(高校生)がいる。全盲だが、ものすごく音感がよく、もちろん声もいい。性格が明るくてハキハキしていて、リーダー的資質も持った可能性いっぱいの女の子だ。

そのKanoちゃんのママのお父さん、つまりKanoちゃんのおじいちゃんが、何と、私の出身高校の合唱部OBであることがつい2日前に判明した。

私の出身高校は歴史と伝統のある学校ではあるが、富山県のローカル線沿線の小さな町の高校だ。遠く離れたこの平塚市で、故郷の町の出身者と出会うことなど今までなかったし、ましてや同じ高校、同じ合唱部の人とばったり会うなんてことはほぼあり得ない。

判明のきっかけはFacebookだ。私、Kanoちゃんママ、K先生が夫々自分のページを持っていたからだ。私の投稿は決して頻繁とは言えないのだが、出身地を書いていたこと、また、合唱部OB会のコンサート情報などをアップしていたことで繋がったともいえる。

Facebookに感謝!

残念ながらKanoちゃんのおじいちゃんは3年前に亡くなられたという。もし生きていらっしゃったら・・・・Kanoちゃんが合唱をやってることをお知りになったら・・・赤とんぼOB会で歌っている私と繋がったことをお知りになったら・・・どんなに喜ばれたか・・・・

たまたま明日は赤とんぼの会東京地区の練習会。約60年前、高校の合唱部でKanoちゃんのおじいちゃんと一緒に歌った先輩たちも何人かいらっしゃるはず。今回の繋がりをどう説明しようか・・・このストーリーを何度も何度も頭の中で繰り返している。

そして、思う。

私は今、生きて人とかかわっている・・・そのことが、何十年後かの誰かと誰かを繋げているのだと。 繋がりは決して今の自分だけのものではないということを。

(そう言えば、私と夫の繋がりも、夫の母親と私の母親が同級生で、我々が結婚適齢期を迎えた時母親二人がたまたま出席した同級会で生まれたものなのだ。)

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